2007年の10月頃から私が関わっていた ISOの規格作り(TC 232)の成果、 ISO 29990が投票の結果、反対0で成立しました。正式には、「ISO 29990 非公式教育・訓練のための学習サービス サービス事業者向け基本的要求事項」ということになります。
ISOで新しく国際規格を作るときには、その手順が明確に決まっていて、ここにあるような表でしめされているわけですが、現在は、この内の60.00という規格出版の段階まできたということになります。2007年の11月に初めてこの件でベルリンまで飛んだときには、何が何だかわからなかったわけですが、今から考えると、そのときは、20.20 Working draft (WD) study initiated という段階でした。
それから3年も経たずして成立したわけですからたいへん順調だったと言えるでしょう。
この規格は、国を越えて人材が移動するための教育の枠組にかかわるもので、グローバル化時代における人材育成の基本となっていくものと考えられています。
この規格成立を受けて、9月10日に国際会議を開催します。会合についての情報はここにあります。鈴木寛文科省副大臣もきてくださって、挨拶をしてくれます。対外的には、これが正式な顔見せということになると思います。
追記(2010/10/12) JAMOTEについて、ISO29990についてのFAQが公開されました。(こちら)